チーフディレクター

宮西哲也

Miyanishi Tetsuya

Q1. 本作をTVアニメにするうえで、意識していることや心がけていることを教えていただけますでしょうか。

常に意識しているのは「夜を楽しそうに描くこと」と、「その夜を過ごすキャラクター達をフェチを織り交ぜつつも楽しませること」です。
夜の美しさ、楽しさを強調することで、逆に危うさ、怖さを孕んでいる、「夜の深さ」みたいなものも描けるよう心がけています。
コトヤマ先生が描く様々なキャラクター達の底には、誰もが共感し得るような「恋とは何か、人とは何か、楽しいとは何か」という、いい意味で青臭い本音が巧妙に隠されているように感じているので、その本音の部分がブレて見えないよう、気をつけています。

Q2. 原作を手掛けるコトヤマ先生とお話されたことなどを教えていただけますでしょうか。

先生は、というか人のことを言えませんが、お互い人見知りな部分を発揮していたところはありますので(笑)、とにかく初対面のときは原作のナズナのゲーム好きな部分からゲームの話題を一生懸命広げさせていただいた覚えがありますね。
先生と監督の会話を横で聞きながら、作品への思い、また作品タイトルにもなっているCreepy Nutsさんを含むヒップホップへのリスペクトは非常に感じました。

Q3. 放送を楽しみに待つファンに向けてメッセージをお願いいたします。

この作品はアニメの色使いの派手さとは対照的に、世界を巻き込むような一大スペクタクルではなく、コウとナズナを中心とした「日常」の裏にある非日常を描いた作品になっています。
ガチガチな期待をせず、肩の力を抜いて、なんとなく見ているうちに、いつの間にか(放送時間込みで)夜を楽しみにしてもらえると嬉しいです。